若年ホームレス急増
Posted on February 23, 2010
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大阪の支援施設20代、30代3割
大阪、東京などにあるホームレスのための自立支援センターで、20代、30代の入所者の割合が急増している。大阪は全体の3分の1に達し、東京も4分の1近くが若年層となっている。リーマン・ショック前後の雇用情勢の悪化が、若年ホームレスを生み出していることをうかがわせる。
金融危機後加速
市内5カ所に自立支援センターがある大阪市。支援の中身を険討するため、いったん希望者全員が入る支援センター「舞洲1」年代別ダータによると、30代以下の割合は2006年度15.0%、07年度18.9%だった。これが09年度4月?12月の入所者500人では、33.2%と急上昇した。平均年齢も50・5歳から44・4歳に6・1歳下がった。市のホームレス自立支援担当者は「昨年1月ごろから新たにホームレスになる若年層の入所者が目立つ。景気の急激な落ち込みが影響していると思う」と話す。
東京都内の5カ所の自立支援センターの30代以下の割合は、07年度18.2%、08年度19.1%と2割を切っていた。これが09年度(4月’10年1月)の入所者計1154人でみると23.9%に上昇。新宿区など4区をカバーする「中央寮」など2カ所では、30%前後に達している。センターごとの平均年齢も06年度と比べて1?5.2歳若くなった。
特別区人事・厚生事務組合の自立支援課は「雇用情勢が厳しくなっていることが、利用状況に反映しているのではないか」とみる。
厚生労働省は03年初めと07年初めの2度、大がかりなホームレスの全国調査を実施している。07年調査の平均年齢は57.5歳で、03年調査よりも1.6歳上昇し、野宿生活の長期化傾向が指摘されたいた。「若年ホームレス」の増加は、国の調査後に浮かび上がった傾向とみられ、リーマン・ショック後に加速している。
行政や民間の支援担当者からは、金融危機後に急増した若年層と、野宿生活が長引く50代、60代の高年齢層の二極化進んでいるとの声も聞かれる。
2月11日(木曜日)ー朝日新聞ー
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