物資もいらない?
Posted on May 10, 2011
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3月11日に発生し、約3万人もの方々の命を奪った地震と津波。 被災者に対して集められた寄付は東日本の数々の地域の配送センターに続々と運び入れられています。 今となっては被災地側がしばしば寄付を断るといった光景も見受けられますが、果たしてこれで被災者救援の必要性はなくなり、万事うまくいっているのでしょうか?
それはまったく違います。 問題は、物資の配分がうまくいっていないことと、豊富な救援物資のうちに不要な物品が数多く混ざっているということです。 自治体が支援する救援センターと各避難所との間の意思疎通と協力体制が決定的に欠けています。 現実に、多くの避難所は種々の非政府のボランティア団体が運営する急ごしらえのものです。 2週間前に我々が訪れた東松島市の避難所では、車ですぐのところに物資が山積みにされているにもかかわらず、 その避難所は数日間物資を全く受け取らないまま見過ごされていた、といったことも発生しています。 つまり救援物資が豊富にあっても、空腹のまま助けを待っている人々がいるのです。
被災地で一貫して必要とされているものの一つはやはり食料であり、しばらくはこうした状況が続くと思われます。 避難所にいる人々には、仮設住宅に入るまでは身の回りに置いておくことのできる物品の量に限りがあります。 その理由は、避難所にいる多くの被災者は非常に狭い空間の中での生活を強いられているからです。 大きなアリーナや体育館などの中で、何百人もの人々と共に。 このことが、救援物資が豊富にあってもそれらが被災者に十分に行き渡らないことの根本的原因です。
今日、避難所にいる多くの方々は一日一個の弁当といくらかのパン、米、みそ汁のみで何とか暮らしています。 Kozmozは、今後数週間は新鮮な野菜をトラックに積んで被災地に送りつづけたいと考えています。 なぜなら、それが我々が支援してきた避難所の方々が一番に求めることであるからです。
2週間前に出発した我々のトラックで被災地に運んだ野菜は、驚くべきことに、3月の震災以降彼らが最初に口にした野菜となりました。 我々の最大の目標は、被災者の方々が栄養バランスのとれた食事を毎日3食しっかりと食べられるようにすることです。 そしてkozmozはそれが実現するまで食料を積んだ救援トラックを送りつづけます。 どうか引き続きKozmozのような時間や形式的手続きにとらわれない地域組織への支援を絶やさないでください。 我々の他にも、人々の要望に素早く対応することを目的とした多くの組織が活動をしています。 そして彼らは、不要な物を被災地に送ったりすることはありません。
支援したい組織がある時は、ぜひ現在必要とされている物は何かを確認してください。 そしてその団体が集めているもののみを寄付してください。 多くの組織では物資を輸送するための資金を必要としています。 あなたの寄付したお金が組織の運営資金などに消えていってしまわないようにするためにも、ぜひ震災以前から活動をしていた団体に寄付されることをおすすめします。
今週は、Kozmozは封の切られていないお米、賞味期限の切れていない味噌や缶詰(果物、野菜等)、加えて新品の夏用衣服やサンダルを集めています。 これらの物品を伏見桃山にある京都Kozmozセンターにお持ちいただきますようお願いします。 また、大量の物資を寄付したい場合には、Kozmozがあなたの家の玄関から被災地までお届け致しますので、ぜひご相談ください。
皆様の継続的なご支援に感謝申し上げます。
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