弱者を放っておけるのか?
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弱者を放っておけるのか?

Posted on June 15, 2011
Filed Under tohoku relief | Leave a Comment

ベリーワイエトは東北震災避難者のために40日間に断食するKozmozジャパンの代表者ベリー・ワイエトと、東北支援の協力者M.バーニーは空腹であることがどういうことかを知ろうとしています。
2人は3月11日の東日本大震災の被災者を救援するために、6月13日以降Kozmozに追加で250万円の寄付が集まるか、または40日間が経過するまで水分以外を摂るのをやめるというのです。
なぜそのようなことをするのかと問われ、代表のベリー・ワイエトはこう答えました。
「最近、私が行く先々で日本の人々は東北はもう大丈夫だと考えているように見えます。
時と共に東北のニュースが減っていくアメリカはじめ諸外国においてはなおさらです。
東北の現状を訴え、公の関心事にし続けることが必要です。

バーニーと私が発言していくことできっとこのことの助けになることができるでしょう。
そのためには私たちが水分のみで生活していくことによって、東北にいる私たちの兄弟が置かれている状況をより深く理解しているべきだと考えたのです。」

さらにベリーはこう続けました。
「3月から救援物資を載せトラックで東北に行っていましたが、それはまるで毎週毎週全く異なる2つの世界を行き来しているようでした。
被災地域では生命、財産共にその被害が言い尽くせないほどである一方、そこから車でたった2時間の数キロ先の地点の人々が何事もなかったかのように日常生活を送っていたのを見ました。
私たちはこれまで額にして400万円ほどの食料を被災地の避難所に直接届けてきましたが、そこで救援の必要性やその進展の無さを目の当たりにするにつけ、やるべきことがまだまだ非常に多くあると感じさせられます。」

震災から3ヶ月がたった現在でも、被災地の状況はこの上なく衝撃的です。

*死臭たちこめる地域を車で走行。10%程度の瓦礫は取り除かれてはいたが、未だ荒れ放題の場所が約300キロくらい続いていた。
*瓦礫に取り残された、または海に流されたかで1万人近くの方々が行方不明。
*学校の生徒の給食は、ロールパン1個と牛乳のみ。
*多くの避難所の被災者が一日一食で生活。
*2万戸もの仮設住宅がすでに建設済みだが、多くの人々が入居を拒否。理由は、今後の支援が受けられなくなるため、また単純にそこに住める余裕がないため。
*試算にもよるが、15%から多くて50%の義援金しか被災者のために使用されず。
*9万人以上の方々が住む家がない。
*工場や事務所が流されたために大量の職が失われた。残った会社は減った客層や社員を雇えないことから破産寸前で苦しんでいる。
*プライバシーや十分な居住空間がなく、改善の見込みも感じられない3ヶ月間の避難所生活で、人々は精神的な限界に達している。

近い将来の改善の見込みについて問われ、ベリー・ワイエトはこう言いました。
「現状がさらに悪化し人々の長引く苦しみと経済の低迷が日本やアメリカのすべての人々に決定的な影響を与えるまでは、状況改善の兆候は見られないでしょう。
私たちには2つの選択肢があります。
今行動するか、あとで今行動しなかったツケを払うか。
私はあとになって払うツケは今から行動を起こすコストに比べて圧倒的に大きくなると考えます。生存者が現在、そしてこれから数年苦しむっていうのにそれを見ようとしない代償は大きい。」

我々に届けて頂いた寄付は、これまでの寄付がすべて東北の人々を支援するのに使われたのと同様、すべて東北の方々のために使用されます。
Kozmozが受け取った100%全ての寄付金と物資は東北の被災者のもとに届けられます。
Kozmozジャパンのスタッフは皆ボランティアであり、当団体の運営資金は全て日本や海外のKozmoz教育プログラムによって賄われています。
海外にいらっしゃる方は、私たちのWebサイトにある寄付のボタンにて、またはアメリカの事務所に郵便為替をお送りいただくことで寄付が可能となっております。
日本にいらっしゃる方は、Webサイトから、または銀行振込での寄付が可能です。
皆様のご協力を心よりお待ちしております。

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