感謝

感謝

今朝コズモズの郵便箱にこの手紙と200円の募金がありました。
僕は感動して思った。僕たちの周りを見るとレクサスを乗っている人がいたり、50階建てのマンションが作られたり、若い女性は何十万もするヴィトンのバックを持っている。。。おばあちゃんが菓子パンを楽しむのはそんなに難しいことかな?
コズモズでは、そう思いません。そして僕や僕の家族が関西のフードバンクを作るために犠牲にした物事がこの手紙を読んで、さらに些細なことだと思った。
あなたの手伝いがあると誰かはその分だけの喜びが与えられる。手伝いがないとその分だけ誰かに与えられません。

釜ヶ崎の希望と絶望

今日は、私たちの食糧支援の車が大阪府西成区、釜ヶ崎地区に向かいました。「銀座通り」と名付けられた通りは、その名の通り長年西日本において夢が生まれ、そして打ち消えていった場所でした。また、中流層に属す日本人の新スタッフにとって、その地を見るのは衝撃的な経験でした。
彼らのコミュニティの一部でありながら、しばしば無視されたり、ただ列車が通過するときに見える場所として捉えられいるその地。釜ヶ崎は最大の日雇い労働者街であり、またそこにはホームレスの人々が数多く暮らしています。
ホームレスの割合は日本最高です。長年、学校に通っていない若者が高い日給を得るためにここに集まってきます。多くは日雇い労働で、給料は当日の現金支給です。

毎朝企業のトラックやバスがこの場所に来て、建設・輸送や工場労働のための労働者を雇い現場へ連れて行きます。
夕方になると、トラックは幸せな顔をした人々を連れ帰ってきます。彼らは、普通の仕事よりも良い稼ぎを手にします。
ギリシア神話に登場する船を岩に誘惑して水没で船員が死にいたったセイレーンのように、多くの若い男は無保険のため、そして稼ぎのために、難破した生活に誘い込まれます。やがて彼らは膝や背中を悪くし、もうバスには乗れなくなって収入が途絶え・・・
日雇い労働の最も残酷な展開の一つは、いつものような建設現場での労働だろうと思っていた多くの労働者の行き先が、実は福井県の原子力発電所であった、などという展開でしょう。或いは最近では、だまされてあの福島第一原発で働かさせられる、といった状況でしょうか。しかし、二時間働いて得られる日当で暮らしが楽になるのです。「核の銀座」という興味深いドキュメンタリーがあります。これは日本人写真家の樋口健二によって制作されたもので、以下で見ることができます。
バイリンガル・ドキュメンタリーNuclear Ginza
60、70年代の経済成長や80年代初頭のバブル経済の陰で、現在の釜ヶ崎地区の平均年齢は50歳を超えています。少し前に新しくやってきた元気のある若者たちは、その多くが高齢になり背中や膝を悪くしています。彼らに将来の楽しみなどは何もなく、ただ困窮と孤独に衰える日々です。
この日雇い労働者のたまり場が日本のすばらしい経済成長を根底で支えてきたのではないのですか?今日の近代的な社会基盤は彼らの重労働の産物ではないのでしょうか?この景気低迷期にあって、これほど社会に貢献してきた彼らのことを忘れかけていませんか?誰もが栄養のある食事を得るに足る存在なのではないでしょうか?
コズモズはそう考えます。私たちは私達皆のために一生懸命に働いた彼らのことを忘れません。来週も同じ場所に行きます。なぜなら単にそれが、やるべき正しい行いであるから。コズモズがコミュニティーの支えであり続けるために、コズモズの活動に対する変わらないご支援をよろしくお願いします。

孤児にストロベリーを

「京都に孤児院があるの?」
これは関西フードバンク活動で今週から新ドライバーとして働く人が発した疑問です。
その後彼は、地域にたくさんの孤児院があることに対して驚きました。
そして、車で京都、高槻、茨木の孤児院に赴いて食料を配布するだけでも週に4日かかることに対して。
私たちは地域の孤児院と共に15年間活動をしてきました。
これまで無料で食料を提供する他、清掃からUSJへの旅行までさまざまな活動をしてきました。

私たちが支援している恵まれない方々のうち、会って最も心が痛むのは恐らく両親がいない子供や両親の家庭で養育されることができない子供でしょう。
しかし同時に、私達の社会の中でもっともか弱い存在である彼らが、この15年間で私に人生について多くを教えてくれました。
私達大人の大多数とは異なり、彼らは決して自分たちの置かれた状況をくよくよ考える様子を見せません。
それどころか、彼らは生活の中での最も単純な出来事さえも楽しんでしまうのです。
彼らの能力に私はいつも驚かされています。
すべての運転手が孤児院に食料を運ぶことを好いています。
不幸そうな表情をした子供達がトラックを出迎える、などということは決してありません。
子供達はいつも元気に目を輝かせて、トラックの荷台からどんな楽しみが飛び出してくるのだろうかとわくわくしながら荷台を見つめます。
今日彼らは、他の何よりも、甘く熟したイチゴにその瞳を輝かせました。
このイチゴは、大部分が熟しすぎていたために地域の卸売り店から寄付されたものでした。
子供たちの夕食にご馳走をと、私達のスタッフが何百ケースのイチゴから熟しすぎた部分を抜き取って施設に届けました。
数年前であれば、これらのイチゴは今日のように300人近い施設の子供達のための特別なご馳走として振舞われることは決してありませんでした。
子供たちは決してイチゴを味わうことはできなかったでしょう。
イチゴは単に廃棄されていただけです。
実際、今日の日本では、すべての消費可能な食料(今回のイチゴのように、食べることができるもの)のうちの3分の1近くが毎日廃棄されています。
これは、日本においてフードバンク活動がまだ浸透していないことが原因です。
今でもフードバンクの持つ大きな可能性に気が付いている人は非常に少ないのです。
私たちの熱心なスタッフがここ関西で一生懸命努力してきたのにも拘らず、です。
フードバンクの全体的な概念はここ日本では比較的新しいものです。
私は未だに、どうしてわざわざ孤児院に食料を配るのかとよく尋ねられます。
「施設は子供たちの養育費として政府からお金を受け取っているのではないのか?」、と。
確かにその通りです。
しかしそれらの資金はイチゴやスイートポテトといったもののためだけに使われるわけではありません。
認可を受けたそれぞれの施設が子供一人当たりいくら、という形で給付金を受けています。
これは彼らの養育費を補助するためのものです。
しかしそうした給付金は必要最小限のものであり、子供たちは私達の多くが持っていて当然と思うような物品を受け取っていないのです。
私たちが施設に無料で食料を配布すれば、施設はそれまで固定費であったお金をもっと別な部分に回すことができます。
例えば、子供の視力にあった眼鏡を買ったり、或いは高校入学前の子供を援助したりするなど子供のためになる新たな活動を始めることだってできるかもしれません。
イチゴの箱や味噌のパックは、まったく驚くべきやり方で私たちの社会に実質的な変化をもたらすことができるのです。
自らの地域のフードバンク活動を支援することを是非とも考えてみてください。
きっとあなたも、なにか驚くほどの変化に出会うことができると思います。

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